村の中での連絡ごとが何かあった場合、活躍する放送塔。
集会の時間とか、○○さんのお葬式がありますとか、
これで放送される。
この辺りすべてに聞こえるから、メールがなくとも連絡網はこれで十分なのです。
ただ、これうちからものすごく近い。ので、当然音も大きい。
「♪ピンポンパンポーン お知らせします。」
この破壊力は、すやすやと寝ていた私を起こすのに十分である。
「繰り返します」
あーくりかえすんだー。何時だろう、寝すぎたかしらと時計を見ると、朝6時30分。
勘弁してくれ…。いくらなんでもはやすぎだろーとつぶやいた私に母さんが、
「何言ってんの、今日は遅いほうよ」
…
えっ!!